失敗しないための7箇条

失敗しないための7箇条

株式会社幸和建築工房

①相見積りを取って検討 ②近所で工事をしていたから ③組合の配管更生工事の業者だから ④友人・知人の紹介などの基準で業者を選んでいる方が多いですが、失敗した方の共通点は「リフォームなんてどの業者に頼んだって大して変わらない」と思っている点でした。
これは大間違いです。リフォームは業者によって天と地ほど差が出ます。例えば一流メーカーの同じ商品でリフォームをしても、職人さんによって仕上がりが全然違ってきます。ここをしっかりご理解いただき、以下の着眼点を参考にして業者を選ぶことをおすすめします。


遠い会社より近い会社…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

「床を開けたら思いもよらない所に配管が出てきてうまく納まらない」、このようなことは始終起きます。みなさん想像してみてください。この時に会社が遠かったらどうでしょうか、時間をかけて確認に行けるでしょうか?なかなか難しいと思います。仮に行くにしても、1時間半も掛かるとしたら職人さんも待っていられないかもしれません。「悪いけど行けないんで、うまくやっておいてよ」となり、結果思ったように仕上がらなかったということも。丁寧に仕事をやろうとしている業者さんでも、現場が遠いとこういうことが起きる可能性があります。


分離発注方式の会社…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

施行体制は、一括発注方式と分離発注方式があります。一括発注方式は、工務店に一括してやってもらう方式で、一般的に大手さんや不動産、家電量販店、ホームセンターなど営業系に強い会社が採用しているようです。一方、分離発注方式は、大工やクロスなど各々の業種ごとに発注する方式で、中小の工務店やリフォーム店が主に採用しています。上記で分かるように、中間に工務店をかませているか直接職人さんに発注するかの違いです。
一括方式の会社は、営業を中心に行っている会社が多く、施工に関しては信頼できる工務店に任せるという考え方です。分離方式は、営業も施工も自社の管理の下で行う会社が多く、お客様と打ち合わせしている監督者が、顔を知っている職人さんに直接指示が出せる施工体制という点で、なにかと問題が起きるリフォームにはこちらの方式が向いているのではないかと思います。


相見積りは金額だけでなく相性を確認…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

最近では、相見積りを取って業者の選定をしている方が多いようですが、何を確認し、比べているのでしょうか?
私たちも他社さんの見積りをよく見ますが、プロが見ても詳しい内容まではわからないことが多いです。
相見積りでは、「A社はここまで見ているが、B社は見ていない」と言うこともよくあり、ここが金額の差になります。
相見積りのチェックポイントは、大きな金額の差があるかどうか。信頼できる業者ほど同じような金額になり、
大きく金額のずれている業者ほど何か問題があるはずです。ここが重要なポイントで、最安値の業者を探すことが重要ではありません。
もう一点は、担当者または会社との相性を確認するということです。気軽に話ができて、価値観が近いということです。相性がよければすべての点で意見の食い違いが少なく、思った通りのリフォームができます。金額が近い業者から相性のよい業者を1社選び、変更があれば変更見積りを依頼し、納得できる内容金額まで煮詰めて契約をします。


いい職人さんがいる会社…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

リフォームは新築工事に比べ、技術、気使い、マナーなどの点でやり慣れた人柄のよい職人さんでないと問題が起きます。また、短期間の工事も多いので、同時に何人もの職人さんが入って譲り合いながら作業することも多々あり、チームワークも大事です。お互いに顔や名前を知っているチームと、その都度初顔合わのチームでは、仕上がりに天と地ほどの差が出るのは容易に想像いただけると思います。どのような職人さんが工事を行うのかを業者の担当者に確認すれば、ある程度の見当が付きます。


業者さんと長くよい関係を作ること…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

リフォームは工事が終わってからも、クレームやアフターメンテナンスで業者さんとの関係が続きます。リフォームをきっかけに業者さんといい関係ができれば、何かと相談ができ、いざというときにも困らないでしょう。どこの業者も自分でやった仕事には思い入れもあり、一見のお客様より気持ちが入るのは人情だと思います。長く家の面倒を見させていただいている間には、家の弱点やクセも分かり、適切な維持管理のアドバイスができます。お友達をつくるように来てくれた職人さんや担当者の方と、いい人間関係をつくるるというのは大事なことと思います。


信頼関係をつくった方が…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

初対面の業者さんに見積りしてもらう時には、高く売りつけられないか、欺されないかなど心配だと思います。「ご予算はどの位をお考えですか」という質問でも、快くお答えいただけない場合があります。中には予算を聞いたうえで、予算目一杯の金額まで膨らませた見積りを作る業者もいるかもしれませんが、一般にはその予算に合ったご提案をするために伺うのだと思います。お客様が心配して情報を出さなすぎると、業者側も遠慮して最低限の提案しか出さない場合もあります。
私の経験でも、遠慮して出さなかったお客様から完成後に「言ってくれればサッシも交換したのに」と後悔されたことがあります。


会社訪問、社長面談…が失敗しない

illust_7_01
illust_7_01

リフォームは大きな買い物です。その割に、みなさんは平気でどこにある会社か確認もしないで工事を頼んだりします。数百万円の買い物をするのですから、最低でも事務所がどこにあり、社長さんはどんな人か程度は確認してください。確認ポイントは事務所の掃除や整理整頓状態、そして社員の応対です。社員教育を行っている会社は、ここがしっかりしています。請負金額によっては絶対必要という訳ではありませんが、有資格者がいる業者かどうかも確認してください。また、必ず社長と面談してください。社長の考え方が会社の方針ですから、話をしっかり聞けばどんな仕事をする会社かがわかります。「考え方が合うか、相性がよいか」ここがポイントです。詳細が不明な相見積りを検討されるよりも、有効な方法といえます。