オゾンとは?
オゾン(OZONE)の語源は、ギリシャ語の「臭う(Ozein)」という言葉で、自然界に存在する有臭無色の気体です。空気中の酸素は2つの酸素原子(O2)からできていますが、オゾンは3つの酸素原子(O3)からできています。オゾン層で知られるように、太陽からの紫外線や雷などの放電によって作られ、自然環境にも存在しています。
また、オゾンは不安定な物質であり、比較的短時間で酸素分子に戻ってしまうため、過剰供給しても残存しない安全な物質と言われています。そのため、大気中にはごく低い濃度でしか存在していません。身近な使用例では、水道水の有機物(カビ臭など)の分解やプールの水質浄化などに利用されています。

オゾンの除菌
- 大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- ノロウイルス
- インフルエンザ
O-157やノロウイルスなど、
有害な菌やウイルスを強力に除菌します
- 薬剤による除菌の場合
-
薬剤による除菌では、細菌やウイルスの細胞核に作用するため、薬剤に対する耐性を持った菌やウイルスが発生する恐れがあります。
- オゾンによる除菌の場合
-
オゾンによる除菌は、細胞膜を破壊することで細胞核が溶け、菌が死滅しますので、耐性菌が発生する恐れはありません。
コロナウイルスとは?
これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」です。このうち、4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症です。残りの2種類のウイルスは、2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」です。

病名 | 風邪 | SARS 重症急性呼吸器症候群 |
MERS 中東呼吸器症候群 |
新型コロナウイルス |
---|---|---|---|---|
ウイルス名 | HCoV-229E、 HCoV-OC43、 HCoV-NL63、 HCoV-HKU1 |
SARS-CoV | MERS-CoV | SARS-CoV-2 |
発生年 | 毎年 | 2002年〜2003年 | 2012年〜 | 2019年〜 |
発生地域 | 世界中 | 中東広東省 | アラビア半島と その周辺地域 |
世界中 |
感染者数 | 70億 | 8,098人 | 2,494人 2019年11月時点 |
1,521,252人 2020年4月10日時点 |
感染経路 | 咳、飛沫、接触 | 咳、飛沫、接触、便 | 咳、飛沫、接触 | 咳、飛沫、接触 |
潜伏期間 | 2-4日 | 2-10日 | 2-14日 | 2-14日想定 |
感染症状 | 指定なし | 二類感染症 | 二類感染症 | 指定感染症 |
風邪 | |
---|---|
ウイルス名 | HCoV-229E HCoV-OC43 HCoV-NL63 HCoV-HKU1 |
発生年 | 毎年 |
発生地域 | 世界中 |
感染者数 | 70億 |
感染経路 | 咳、飛沫、接触 |
潜伏期間 | 2-4日 |
感染症状 | 指定なし |
SARS重症急性呼吸器症候群 | |
---|---|
ウイルス名 | SARS-CoV |
発生年 | 2002年〜2003年 |
発生地域 | 中東広東省 |
感染者数 | 8,098人 |
感染経路 | 咳、飛沫、接触、便 |
潜伏期間 | 2-10日 |
感染症状 | 二類感染症 |
MERS中東呼吸器症候群 | |
---|---|
ウイルス名 | MERS-CoV |
発生年 | 2012年〜 |
発生地域 | アラビア半島と その周辺地域 |
感染者数 | 2,494人(2019年11月時点) |
感染経路 | 咳、飛沫、接触 |
潜伏期間 | 2-14日 |
感染症状 | 二類感染症 |
新型コロナウイルス | |
---|---|
ウイルス名 | SARS-CoV2 |
発生年 | 2019年〜 |
発生地域 | 世界中 |
感染者数 | 1,521,252人(2020年4月10日時点) |
感染経路 | 咳、飛沫、接触 |
潜伏期間 | 2-14日想定 |
感染症状 | 指定感染症 |
コロナウイルスへの効果は?
【コロナウイルスの構造】
ウイルスの構造は、核酸(DNAやRNA)をタンパク質で包んだだけの非常に単純なものです。ただし、遺伝物質である核酸を有するので、他の生物の生きた細胞内に侵入することで受動的に自己の複製を作ることが可能です。ウイルスは自身では増殖できないため、他の生物(宿主)の体内を利用して増殖します。
【コロナウイルスへの効果】
オゾンによるウイルスの不活化は、このタンパク質がオゾンによって分解されることによって起こるとされています。

オゾンの効果 【感染症対策】
インフルエンザウイルスに対しての有効性
検査機関:日本食品分析センター
オーニット社製オゾン機器を用い、
オゾンがインフルエンザウイルス(Aソ連型N1H1型)に対して有効であることを証明されました。

ノロウイルスに対しての有効性
検査機関:ビジョンバイオ株式会社
0.1ppmのオゾン濃度環境下で12時間処理を行うことで、ノロウイルスに対して有効であることを証明されました。
